[怖い話・短編] コンビニのモニター
「死ぬほど洒落にならない怖い話をあつめてみない?」過去ログ倉庫 より、コピペです。 これはランキングの順位は低いけど、隠れた名作だと思います。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 後輩は、某ソンの深夜バイトをしていた。 そのコンビニは、深夜になるとかなり暇になるらしい。 後輩はいっしょにバイトしている先輩と、いつもバックルームでのんびり漫画など 読んで過ごしていた。 ある日のこと。 いつもと同じようにバックルームでお菓子を食べながら、 後輩は先輩と駄弁っていた。 仕事と言えばたまにモニターをチェックするくらいである。 モニターは画面が4分割されていて、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映しているのだが、 ふと見ると、本棚のところに女の人が立っているのを後輩は見つけた。 腰まである異様に長い髪をした女の人だ。 「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ」と先輩はいぶかしむが、 たまに鳴らない事もあるので、さして深く考えず二人はまたしゃべり始めた。 しかし、である。 いつまで経っても女の人は動く気配を見せない。 本を読んでいるのかと思えば、何も手にしていない。 ひたすらじっと本棚を見つめているだけである。 「おい、こいつ万引きするつもりなんじゃないか」 先輩が言った。どことなくおかしな雰囲気のする女の人である。 後輩もその考えが浮かんだところだったので、頷いた。 二人で挟み撃ちすることにして、バックルームを出る。 先輩はレジ側から、後輩はバックルームへの出入り口から本棚へ向かう。 いざ本棚へ到着してみて、二人は首をかしげた。 そこには誰もいなかったのだ。 おかしい。絶対挟み撃ちにしたのに…。 すると、トイレのほうから水を流す音が聞こえてきた。 何だ、トイレに入っていたのか。 おかしな人だな、と思いつつ、二人はすぐバックルームへと戻った。 しかしモニターを見て、二人は初めてぞっとした。 さっきと全く変わらない立ち位置で、女の人が本棚を見つめていたのだ。 早い。早すぎる。 トイレからそこへ向かうのと、バックルームへ戻るのとでは、 明らかにこっちの方が早いはずなのだ。 しかも、なんで同じ格好で本棚に向かってるんだ? も...